ドスパラで販売しているゲーミングPC「GALLERIA RM5C-R46T」のレビューをします。(機材貸出元:株式会社サードウェーブ)
第13世代インテルCore i5-13400FにGeForce RTX4060Tiを採用し、ゲームはもちろん動画編集などにも対応できるパフォーマンスを誇ります。お値段も16万円台と最新パーツが採用されている割にはお手頃で、静音性にも優れています。広いユーザー層から支持されるモデルだと感じました。
それでは、各ベンチソフトの結果や、実際にRAW現像にかかった時間などを含めて実機レビューしていこうと思います。
目次
GALLERIA RM5C-R46T レビュー
公式HP:https://www.dospara.co.jp
ドスパラの「GALLERIA RM5C-R46T」は、ゲーミングモデルとして販売されています。
ゲーミングパソコンとしては中堅的なポジションですが、第13世代インテルCPUは処理能力にも優れていますし、RTX4060Tiは描画性能も高く快適なゲーミング環境を提供してくれます。これで16万円台はコスパが良いですし、人気のある価格帯でもあるだけに「おすすめゲームデスクとして」扱われています。
写真編集(RAW現像)や動画編集、ゲームの実況配信など多用途に使える魅力的なモデルです。
GALLERIA RM5C-R46T スペック
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Core i5-13400F |
グラフィックス | GeForce RTX 4060Ti |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB SSD |
電源 | 650W 電源 (80PLUS BRONZE) |
サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×425(高さ) mm |
重量 | 約14kg |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
GALLERIA RM5C-R46T外観チェック
デザイン会社とともに設計したとされるケースで、RGBライティングやクリアなサイドパネルなどを標準で採用しています。ガンメタリックな重厚感を与えつつ、どこか軽やかさも感じるデザインだと感じます。
トップには4つもUSBが装備されています。デバイス類がついつい増えてしまうユーザーにとっても嬉しい仕様ですね。斜度がついているので抜き差しも楽々です。本体側面がクリアパネルになっているので、内部を光らせて楽しむことも可能。
冷却性、静音性は?
GALLERIA RM5C-R46Tで特徴的だと思ったのが静音性です。14cm 静音FANがフロント、リア、トップに装備されているので排熱も良好ですし、とても静かで個人的にはツボでした。
夏場にさしかかる時期ですがダレることもなく性能を発揮し続けてくれたと思います。
GALLERIA RM5C-R46Tインターフェース
・前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4
・背面:USB 2.0 ×4 、USB 3.2 Gen2 Type-A ×2
・映像出力:HDMI ×2 、DisplayPort ×1※グラフィックボードを搭載しているモデルは、
モデルによって表記内容と異なる可能性があります。
性能チェック
CPU Core i5-13400Fの性能
搭載されているCPUは、第13世代のCore i5-13400Fです。10コア16スレッドのCPUで、よほど高度な処理を行わない限りはまず性能不足は感じないはずです。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-13700F | 39354 | P:2.1GHz(5.2GHz) E:1.5GHz(4.1GHz) |
16コア24スレッド (P:8コア/E:8コア) |
65W |
Core i5-13400F | 26442 | P:2.5GHz(4.6GHz) E:1.8GHz(3.3GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
65W |
Core i7-12700 | 31122 | P:2.1GHz(4.9GHz) E:1.6GHz(3.6GHz) |
12コア20スレッド (P:8コア/E:4コア) |
65W |
Core i5-12400 |
19333 | 2.5GHz(4.4GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 7 7700X | 36456 | 4.5GHz(5.4GHz) | 8コア16スレッド | 105W |
Ryzen 7 5800X | 28493 | 3.8GHz(4.7GHz) | 8コア16スレッド | 105W |
Ryzen 5 5600X | 22161 | 3.7GHz(4.6GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
PASSMARKの公開データによると「Core i5-13400Fは26442」です。第12世代Core i5-12400からは約37%高いスコアで、ライバルのRyzen 7 5800Xに迫る高いスコアとなっています。
Core i7-13700やCore i7-12700との性能差はありますので、性能を求める人は上位モデルを検討することをおすすめします。>Core i7-13700搭載のおすすめパソコン
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-13700F | 820.5 | 11336.8 |
Core i5-13400F | 724.2 | 6497.6 |
Core i7-12700 | 782.5 | 9021.6 |
Core i5-12400 | 703.6 | 5007.6 |
Core i7-11700 | 659.1 | 6127.0 |
Ryzen 7 5800X | 669.4 | 6739.4 |
Ryzen 5 5600X | 645.4 | 4873.0 |
シングルスレッドのスコアが724.2、マルチスレッドが6497.6となりました。Core i5-12400と比較すると性能は伸びましたが、Core i7と比較するともう一歩ほしい印象です。
ゲームにおいてはボトルネックになるほどではありませんが、マルチスレッドの数値も重要になるクリエイト作業においては慎重に判断しましょう。とは言え、Core i7-11700より有利な数字なのでこだわった作業を行わないなら十分な性能はあると思います。
CINEBENCH R20
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-13700F | 773 | 7349 |
Core i5-13400F | 675 | 5262 |
Core i7-12700 | 733 | 6215 |
Core i5-12400 | 659 | 4724 |
Core i7-11700 | 592 | 3788 |
Ryzen 7 5800X | 621 | 5993 |
Ryzen 5 5600X | 599 | 4233 |
CINEBENCH R20のスコアはシングルで675、マルチで5262となりました。第12世代Core i5-12400と比較するとシングル約2%、マルチで約11%スコアが伸びています。
SSD転送速度
ストレージの読込速度は約3400MB/s程度で十分な速度を達成しています。こだわりがあるなら読み込み速度7000MB/sのNVMe Gen 4にカスタマイズするのもおすすめです。HDDも追加できるのでデータ保存に困ることはないはずです。
GeForce RTX4060Tiのグラフィック性能・ゲームスコア
GALLERIA RM5C-R46Tに搭載されているグラフィックはGeForce RTX4060Tiです。このモデルの目玉といっても良い部分かもしれません。
FF15(重たいゲーム)のベンチマーク
モデル | 設定 | 結果 |
GALLERIA RM5C-R46T (RTX4060Ti) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(5854) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16260) | |
GALLERIA RM5C-R36 (RTX3060) |
3840×2160(標準品質) | 普通(4450) |
1920×1080(標準品質) | やや快適(11827) | |
raytrek 4CXVi (RTX3060Ti) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(5794) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(15384) | |
raytrek XF (RTX3070) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6469) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(17097) |
重量級タイトルのFF15ですが、RTX4060Tiなら「4K解像度でやや普通」という結果になります。ゲーミング性能としては高く、ほぼ全てのタイトルを快適に動作できるはずです。
ただRTX3070ならワンランク上の快適性を得られます。従来モデルが激安で買えるなら合わせて検討するのもありでしょう。
RAW現像にかかる時間は?
約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時間を計測しました。
CPU | 50枚 | 150枚 |
Core i7-13700F | 1分07秒 | 3分24秒 |
Core i5-13400F | 1分20秒 | 3分59秒 |
Core i7-12700 | 3分30秒 | |
Core i5-12400 | 4分06秒 | |
Ryzen 7 5800X | 3分46秒 | |
Ryzen 5 5600X | 3分55秒 |
データ処理にかかった時間は「150枚で3分59秒」でした。
シングル性能が高いので上位モデルと致命的な差になっていないのはポイント高いです。逆にCore i5-12400からも劇的な進化は見られません。つまり第12世代以降のCore i5以上ならRAW現像には十分な性能ということになります。作業短縮化を狙うならCore i7を選びましょう。
動画の書き出しにかかる時間は?
動画編集ソフトはResolveを使って書き出し時間をテストします。書き出しの条件は以下の通り。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
CPU | 処理時間 |
Core i5-13400F×RTX4060Ti | 3分27秒 |
Core i7-13700F×RTX3060Ti | 2分54秒 |
Core i5-13400F×RTX3060 | 3分27秒 |
Core i9-12900KF×RTX3080 | 2分12秒 |
Core i9-11900K×RTX3070Ti | 3分24秒 |
Ryzen 9 3900X×RTX2070S | 2分56秒 |
くしくもCore i5-13400F×RTX3060搭載モデルと同タイムで処理を完了しています。従来モデルから大幅な進化は望めないものの動画編集能力としては十分な性能を持っています。フルHDなら1分30秒ほどで書き出しが終わるレベルです。
高解像動画編集や実況配信にも対応できるパフォーマンスがあると感じましたし、Core i5×RTX4060Tiで能力不足を感じるのは上級者くらいじゃないでしょうか。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。当モデルは翌日出荷になっていました。これは急ぎでパソコンが必要になった方にも嬉しいサービスですね!
GALLERIA RM5C-R46T デメリット
・Core i7との差は大きい
・従来モデルから大幅な進化は望めない
正直デメリットと言えるほどの問題を抱えているモデルではありません。Core i7と性能差はあるものの、Core i7ほど必要ないという人も多いでしょう。価格と性能のバランスがうまくとれているので魅力が消えるような要素は見当たりません。
クリエイト作業を頻繁に行うのであればCore i7搭載モデル(GALLERIA XA7C-R46T)が個人的にはおすすめです。価格は20万円台なので負担は大きくなりますが、もたらしてくれる恩恵もきっと大きくなるでしょう。
GALLERIA RM5C-R46Tはこんな人におすすめ
- 性能と価格のバランスが良いモデルが欲しい人
- ゲームもクリエイティブも楽しみたい人
- コストパフォーマンス重視の人
- 急ぎでパソコンが必要になった人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA RM5C-R46T 感想まとめ
GALLERIA RM5C-R46Tを使って様々なテストを行ってきました。
Core i5-13400FとRTX4060TIは、処理能力で不満を感じることはなく価格も良心的です。コストパフォーマンス的にはドスパラが販売するデスクトップパソコンでもトップクラスだと思いす。納期も早いですし「明日にでもパソコンが必要」という人には助かるでしょう。
ドスパラは国内生産ですし、万が一の時は実店舗で相談もできるので安心感があります。>>ドスパラのおすすめパソコンをもっと見る
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