「写真編集やRAW現像に使えるデスクトップパソコン」と一口に言っても、たくさん製品から、自分に最適な物を選ぶのは簡単ではありません。
そんな方に、当サイトがおすすめするショップの中から厳選したパソコンを紹介してみました。同時に選び方のコツも書いているので参考にしてください。
目次
RAW現像にはデスクトップがおすすめ!
RAW現像目的でパソコンを購入する人のほとんどが、デスクトップ型を選んでいるとPCショップの営業さんから聞いたことがあります。このサイトを経由してパソコンを購入している人のデータを見てみると6~7割はデスクトップを選択しています。
デスクトップパソコンが選ばれている理由には「高性能に仕上げやすい」「価格が抑えられる」という、コストパフォーマンスの良さがあげられます。
ノートパソコンと違って、ディスプレイもなければ、物理的な制約も少なくて済むので、性能面だけを重視してパソコンを組みやすいという訳です。購入してから数年使ってみて、パーツの性能に不満がでた時に交換(追加)ができたりといったメリットもあります。そういう意味ではランニングコストも抑えられるため、人気があるのもうなずけます。
RAWCOMがおすすめする厳選デスクトップパソコン
時間がない人のために、最初に当サイトイチオシのパソコンをご紹介します。この他のモデルも後半に紹介していますので、ぜひご覧ください。
DAIV Z7
CPU | Core i7-11700 |
メモリ | 32GB |
グラボ | GeForce RTX3060 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD + 2TBHDD |
クリエイターに人気のある構成で万能感のあるデスクトップパソコンです。パーツ構成に申し分なく、RAW現像だけでなく、4K動画編集やゲームも快適にこなせるくらい高性能です。本格的な編集作業を考えているなら、このあたりからスタートするのが良いでしょう。
ドスパラ ガレリア XA7R-R37
CPU | Ryzen 7 3700X |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce RTX 3070 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
ドスパラの新筐体を採用したデスクトップPCです。ゲーミングパソコンとして高い人気を誇り、性能面でも信頼のおける構成となっています。写真の現像だけでなく、動画編集やオンラインゲームを楽しみたい人におすすめのモデルです。
フロンティア GAシリーズ(台数限定)
CPU | Ryzen 5 5600X |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce RTX 3060 |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
市場では枯渇が続いているRyzen 5 5600XとRTX3060を組み合わせたモデルです。税込15万円台のお得なパソコンなので、自作よりもBTOパソコンを購入するのも手です。フロンティアはセールに強いので、定期的にチェックすることをおすすめします。
デスクトップパソコンのメリット
ざっとおすすめのモデルを紹介したところで、なぜデスクトップを選ぶのか?という疑問を掘り下げていきましょう。言い換えればデスクトップパソコンの選び方といっても良いかもしれません。
- ノートパソコンに比べて低価格
- 性能を盛りやすい
- 好きな液晶を選べる
- カスタマイズ性に優れる
古いパソコンや性能がイマイチなパソコンだと、現在のデジイチのデータ処理に歯が立たないケースもあります。それだけカメラは進化していますし、頻繁に買い替える人も多いのです。それなのにパソコン環境が整っていなければ、編集処理がいつまでも反映されなかったり、止まってしまったり、ソフトが落ちてしまったりと作業自体が中断してしまいます。作業に没頭できないストレスから、作品作りを諦めてしまうことになりかねません。
その点で言うと、ノートよりも性能を上げやすいデスクトップパソコンに軍配があがります。モバイルが必須、自宅に置く場所がないといった、特別な理由がない限りはデスクトップパソコンを選びましょう!
色表現に優れたディスプレイ(カラーマネジメントディスプレイ)を別途購入して編集作業にあたることで、楽しさは何倍にもふくれあがります。僕もカラーマネジメントディスプレイを使っていますが、自分で撮影した写真がきれいに見えるという喜びは写真愛好家にはぜひ一度体験してもらいたいと思っています。
こんな人におすすめ!
- 高性能なパソコンを安く買いたい人
- 後々、自分でカスタマイズしたい人
- 持ち運ぶ予定がない人
デスクトップパソコンの選び方
それでは、デスクトップパソコンの選び方について考えてみましょう。
パソコンスペックの目安・推奨スペック
- CPUはCore i7がおすすめ
- グラフィックはミドルクラス以上がおすすめ
- デュアルストレージ(SSD+HDD)がコスパ良し
- メモリは16GB以上を選ぼう
CPUはCore i7がおすすめ!
クリエイト作業で第一に考えるべきはCPUパワーだと思います。最優先で予算をかけていきましょう。僕が普段RAW現像に使っているのはLightroomですが、実際にはCore i5でも充分だと感じています。ただし大量のデータを扱うには、やや時間がかかってしまうのが難点です。
また4000万画素を超えるようなフルサイズデータを扱ったりする場合は、Core i5では物足りないでしょう。今後もカメラが進化していくことを踏まえても、数年後もバリバリ使いたいという隠れたニーズを拾う意味でもCore i7を薦めています。
現在進行形で必要なスペックがわかっていて、1年後くらいには買い替えるという人なら、Core i5を選択する価格的メリットはあるかもしれません。
CPUの簡易比較表
デスクトップとノートパソコンのCPUの性能を比較した場合、同じCore i7を選択していても大きな開きがあります。その点でもデスクトップが有利と言われる理由だったりします。
約150枚のRAWデータを処理するのにかかった時間を計測してみると、このような結果になりました。
CPU | Core i7-10700 | Core i7-10750H |
処理時間 | 4分47秒 | 5分10秒 |
デスクトップCPUのほうが作業短縮化に貢献しているのがわかります。もう少し掘り下げた記事が読みたい方はこちらをどうぞ。
>>【比較記事】デスクトップとノートPCのCPUの性能の違いとは?
AMD製CPUはどうなの?
AMD製のCPU(例えばRyzen)は、インテル製の物に比べると安価な傾向があります。コア数やスレッド数も多く、並列して処理を行うため効率的です。これだけ聞くとパソコンを安く買うためには積極的に選びたいところですが欠点もあります。
AMD製のCPUは、コア1つあたりの性能がインテルよりもやや劣ります。RAW現像などでは、1つあたりの性能が良いインテル製のCPUのほうが良い結果を出すことが多いことは知っておいたほうが良いでしょう。
個人的には、RAW現像メインならインテル製、動画編集メインならAMD製という判断です。
>>【インテル vs AMD】写真編集・動画編集に使えるCPUはどっち?
グラフィックはミドルクラスから選ぼう!
極論を言ってしまえば、高性能なグラフィックはRAW現像にあまり必要ありません。エントリークラスのGeForece GTX1650あたりでも充分だと感じます。
購入する時は予定になくても、動画編集が必要になったり、友達にゲームに誘われることだって考えられます。その時のためにも、高性能なグラフィックを搭載することで対応できる範囲に余白を持たせておくのがおすすめです。
写真を撮るような人の中には、興味の範囲が広かったり、器用な人も多いですから、人からこうした依頼を受けることも少なくないはずです。そこでミドルクラスのグラフィックを選んでおくという訳ですね。
例えばGTX1660シリーズやRTX3060あたりから選ぶと良いでしょう。
SSDは必須です!デュアルストレージがおすすめ
これからパソコンを購入するのに、転送速度の遅いHDDを選択するメリットはありません。これは断言できますので、メインストレージがSSDのタイプを選択しましょう。データ保存用の領域には、安くて容量の大きなHDDを選ぶメリットはあります。
>>SSDとHDDどっちを選ぶ?SSDの種類や速度比較をしてみました
メモリは16GB以上を推奨
最近はOSだけでも、メモリを割と消費してしまいますので8GBだと少し足りません。画素数もどんどん上がってきていますし、メモリを抑えるメリットがまったくもってありません。
Lightroom Classic の最小システム構成をチェックすると「12GB以上を推奨」とはっきりと書かれています。
32GBが必要になる人は、高画素カメラを使っている人、4K動画編集をする人、ソフトを複数起動して常用する人、ざっくり言えば重たい処理をする人になってくるでしょうか。必要だと感じている人が32GBにするイメージで良いと思います。
デスクトップの場合は、後から追加できるケースもあるので様子を見てから追加するのも有りですよ。
人気ランキングを参考に選ぼう
デスクトップパソコンの選び方のコツとしては「各ショップの人気ランキングを参考にする」のがおすすめです。たくさんの人に選ばれているというのは信頼や実績の証でもあるからです。久しぶりにパソコンを購入しようと思うと「旬」がわかりません。ただでさえ進化が早い世界ですし、各ショップを色々見てみて人気をおさえていくのも大切です。ランキング上位に食い込んでいるパソコンは、たくさんの人が性能や価格をはかりにかけて「買いだ!」と判断したものが選ばれているので、ここから選んでおくことで大きく失敗することはありません。
特に、あまりパソコンに詳しくない人の場合は有効なので、ランキング上位のパソコンを狙うようにしてください。
RAW現像におすすめのデスクトップパソコン
それではBTOショップの人気ランキングを参考にしながら、おすすめのパソコンを見ていきましょう。
フロンティア GXシリーズ(セール限定モデル)
CPU | Core i7-10700F |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce GTX1650 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
Core i7-10700FとGTX1650の組み合わせなので、RAW現像はもちろん、ちょっとした動画編集も楽しめるスペックです。SSDもやメモリも十分で109,800円というのはかなり安いです。Core i5なら8万円台もあり要チェックです!
DAIV Z5
CPU | Core i7-10700 |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce GTX1650 |
ストレージ | 256GB NVMe SSD + 1TB HDD |
DAIV Z5は過剰なパフォーマンスをもたせない代わりに価格を抑えた高コスパモデルです。RAW現像はしっかり行えますし、ちょっとした動画編集やゲームも楽しめるレベル。普段は写真やイラストといった静止画中心という人におすすめのモデルです。
パソコン工房 LEVEL-M056-114-RJX
CPU | Core i5-11400 |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce GTX 1660SUPER |
ストレージ | 500GB SSD |
第11世代のインテルCore i5-11400×GTX1660SUPERを搭載し、写真や動画の編集作業を快適にこなせます。よほどこだわるならもうワンランク上のPCがほしいですが、趣味で楽しむ分にはこれくらいで十分だったりもします。税込12万円台と手頃なのも魅力的です。
ドスパラ ガレリア XA7R-R37
CPU | Ryzen 7 3700X |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce RTX 3070 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
高解像データ処理もしっかり行える性能をもたせたデスクトップパソコンです。本来ゲーミングパソコンですが、その高い性能はクリエイト系の作業に転用可能。大量のRAW現像や、4K動画編集を行うようなクリエイターにおすすめです。
まとめ
・こだわりがない限りはデスクトップパソコンを購入しよう!
・各BTOショップの人気ランキングを参考に選ぶと失敗が少ない!
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。
BTOショップの人気ランキング・売れ筋を見てみる
記事内にもあるように、各ショップが公開している売れ筋や人気ランキングは参考になります。ぜひ一度チェックしてみてください。
※メーカーによってはランキングが非公開の場合もあるかと思いますが了承ください。
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