Ryzen 7 5800XとCore i9-11900Kの性能比較！RAW現像や動画編集におすすめなのはどっち？

第11世代Intel CPUとRyzen CPUではどれくらい差があるのかをチェックします。

対象は「Ryzen 7 5800X」と「Core i9-11900K」を比較していきます。ベンチマークやRAW現像、動画編集にどれくらいのちがいがあるのかを見ていきます。

Ryzen 9 3900XやCore i7-10700（K）あたりのCPUにも登場してもらっているので参考にしてもらえると嬉しいです。それではどうぞ！

Ryzen 7 5800X vs Core i9-11900

解説に入っていく前に「CPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「CPUの選び方（スコア）」という記事を参考にしてください。

CPUスコア（PASSMARK）性能一覧

スコアはPASSMARKが公開しているデータを参考にしています。

Ryzen 7 5800XとCore i9-11900Kのスコアを比較してみると、Ryzenのほうが約11％ほど高いスコアです。

Core i9-11900Kは、第10世代Core i9-10900Kからコア数が減っていますが、総合的なスコアでは上回っています。Ryzenと比較するとIntel CPUはTDPは高いのも見逃せません。

Ryzen 7 5800Xは発熱を除けば非常に優秀なCPUで、ゲームやクリエイト系作業への適性もアップしています。ほぼパーフェクトと言っても良い性能なだけに、Core i9-11900Kがどれくらい勝負をしかけているのか気になります。

比較に使ったパソコン

名前	G-Tune PP-Z	G-Tune EP-A
画像
CPU	Core i9-11900K	Ryzen 7 5800X
GPU	RTX3070Ti	RX6700XT
メモリ	32GB
SSD	1TB SSD+4TB HDD
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マウスコンピューターより2モデルをお借りして比較していきます。

ベンチソフトによる性能比較

ここからは、実際に僕がテストした数値を公表しながら性能差を見ていきたいと思います。

CPU-Zによるスコア

シングルスレッドではCore i9-11900Kが高く、マルチスレッドではRyzen 7 5800Xが高くなっています。それぞれの得意分野がはっきりしてくる印象でしたが、これらの数字がこの後のテストにどう影響していくのでしょうか。

CINEBENCH R20のスコア

CINEBENCH R20のスコアでも傾向は変わらず、シングル性能はCore i9-11900Kが高く、マルチ性能はRyzen 7 5800Xが高くなりました。しかし差はわずかです。

どちらとしてもシングル性能を重視する傾向になっているのか、マルチ性能は旧世代よりも低くなっているのも面白いですね。

RAWの一括変換にかかった時間を比較

RAWの一括変換にかかった時間を測定するために、一眼レフで撮影した150枚（5GB）の写真を現像します。

RAW現像ではCPU性能がとても大切になる作業です。これまでだとIntelが得意とする分野でしたが、ここに来てRyzen 7 5800Xが10秒ほど速く処理を終えました。

何千枚という現像処理を行うのであればRyzen 7 5800Xを選ぶ価値はありますが、ここに上がっているようなCPUは十分すぎる性能をもっています。趣味でRAW現像を行う程度であれば、特に目くじらを立てる必要はないでしょう。

動画のレンダリングにかかった時間を比較

一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。

参考までに過去のテスト結果をご紹介します。

動画編集においてはRyzenの強さは変わらずです。

どのCPUも高解像度に立ち向かえる処理能力がありますが、総合的なバランス面を考えると個人的にはRyzen 7 5800Xを選ぶと思います。（むしろ自作PCに組み込んで使っています）

Ryzen 7 5800X vs Core i9-11900K まとめ

・CPU性能はどちらも高性能である
・シングル性能はインテル、マルチ性能はRyzen
・総合的にはRyzen 7 5800Xに軍配があがる！
・マルチ性能重視なら旧CPUを選ぶのもあり！

ベンチ結果ではどちらも譲らない好勝負が見れました。シングル性能ではCore i9-11900Kが、マルチ性能ではRyzen 7 5800Xが高い傾向にあります。RAW現像や動画編集という実作業ではRyzenが有利だったことを忘れてはいけません。

今回の比較テストではRyzen 7 5800Xを選択するほうがメリットが高い印象を受けます。また、動画編集のようなマルチコアが効くシーンでは、最新パーツの特徴（シングル性能が高く、コア数が少ない）が活かしきれないことも頭に入れておきましょう。

コストパフォーマンスやマルチ性能を重視するなら、狙うべきはRyzen 9 3900Xのようなパーツかもしれません。

＞Ryzen搭載のおすすめパソコンをチェックする

おすすめパソコン

G-Tune EP-A

今回のテストでは良好な結果を示したRyzen 7 5800Xが採用されています。グラボの性能も高く、好環境でゲームを楽しむことができます。またRAW現像や動画編集も没頭できるパフォーマンスで、ストレスなく作業ができるのが特徴です。価格はそれなりに高いですが、しっかり動くパソコンが欲しい人におすすめです。

G-Tune PP-Z

今回のテスト機の一台です。ベンチテストではRyzen 7 5800Xに押され気味だった印象ですが、その差はわずかです。フラットな見方をするなら、どの処理を行っても確かな結果を出せていることを忘れてはいけません。RyzenよりもIntel CPUを選びたいという人におすすめのパソコンです。

フロンティア GAシリーズ（台数限定モデル）

フロンティアの台数限定セール対象のGAシリーズです。台数限定なだけあって価格はマウスコンピューターよりもお安く、税込20万円台は安いです！売り切れても補充が入ることがあるので、定期的にチェックすることをおすすめします！

ドスパラ GALLERIA ZA7R-R37

新筐体を採用したドスパラのデスクトップです。Ryzen 7 5800X×RTX3070の組み合わせで、安定した性能を発揮できるのが特徴。税込26万円台と現実的な価格ですし、高負荷な4K動画編集なども楽しみたいという本格派におすすめのモデルです。

当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの１台を見つけてください。

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