インテルと人気を二分するCPUメーカー!それが「AMD」です。そんなAMDから「Ryzen」という新しいCPUが登場したことで話題をさらっています。インテル製のCPUが搭載されたパソコンよりも圧倒的に数が少ないので「このまま消えてしまうのかな」と思ったりもしましたが、決してそんなことはありません!
個人的には自作パソコンにAMDのCPUを搭載していますし、コスパの良さからも選んで損はないCPUだと思っています。
そんなAMD製の「Ryzenを搭載したおすすめのパソコン」を紹介していきたいと思います。
目次
AMD製CPU「Ryzen」とは?
AMD CPUは、コア数の多さを生かしたクリエイト作業を得意としていました。インテルCPUと比較して価格も抑えられる傾向にあり、コスパも超優秀といったこともあり自作ユーザーを中心に人気が爆発しました。しかも最新版では、これまで苦手としていたシングル性能まで高まっておりスキのないCPUへと進化を遂げています。
これらは処理速度の短縮化につながる重要なポイントです。その点を考慮するとAMD製のCPUは「RAW現像や動画編集などのクリエイト作業にぴったり」というわけです。
Ryzenの性能(スコア)は?
それでは実際に数字を見ながら、CPUの性能を見ていきましょう。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Ryzen 7 5800X | 28493 | 3.8GHz(4.7GHz) | 8コア16スレッド | 105W |
Ryzen 5 5600X | 22161 | 3.7GHz(4.6GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 9 3900X | 31950 | 3.8GHz(4.6GHz) | 12コア24スレッド | 105W |
Ryzen 7 3700X |
23907 | 3.7GHz(4.3GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Ryzen 5 3600 | 20036 | 3.6GHz(4.2GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 7 2700 | 15096 | 3.2GHz(4.1GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Ryzen 7 1700 | 13745 | 3.0GHz(3.7GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
第3世代と言われる、Ryzen 3000番台は大きく性能が引きあがったことで話題を集めました。新しくパソコンを購入する動機になるくらい訴求力があると感じています。さらに5000番台ではシングル性能が飛躍的にアップしており「AMD CPUを選ばない理由がない」くらいまで地位を高めています。
僕自身もRyzen 7 5800Xで自作パソコンを組んで、多くの作業をこなしてもらっています。実際に使ってみると、これまでは苦手としていたRAW現像やゲーミングも問題ないですし、もともと得意だった動画編集など万能にこなせる強さがあります。
Ryzenのベンチマークや処理時間を計測
すごいよ!と言葉で言ってるだけでもアレなので、実際にベンチソフトを使ったり、RAW現像や動画編集にかかった時間を計測してみます。
CPU-ZによるCPUベンチ
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Ryzen 7 5800X | 669.4 | 6739.4 |
Ryzen 5 5600X | 645.4 | 4873.0 |
Ryzen 9 3900X | 525.5 | 8181.9 |
Ryzen 7 3700X | 516.7 | 5560.9 |
Ryzen 5 3600 | 499.3 | 3970.2 |
Core i7-11700 | 563.1 | 5552.8 |
Core i7-10700 |
566.0 | 4326.4 |
Ryzen 3000番台くらいまではマルチスレッドのスコアや価格の安さが魅力でした。特にRyzen 9 3900Xのマルチスレッドが8000を超えており驚異的な数字となっています。
最新のRyzen 5000番台ではシングル性能を高めたことで、多くの作業が快適になりました。特にこれまでは苦手とされていたゲーミング分野において強さを発揮していることで、自作ユーザーだけでなく、一般ユーザーからも熱い視線を送られる存在になった印象があります。
インテルも頑張っているとは思いますが、第11世代Core i7-11700ですら印象は薄められているように感じます。
CINEBENCH R20によるベンチマークスコア
CPU | シングル | マルチ |
Ryzen 7 5800X | 621 | 5993 |
Ryzen 5 5600X | 599 | 4233 |
Ryzen 9 3900X | 516 | 7160 |
Ryzen 7 3700X | 504 | 4822 |
Ryzen 5 3600 | 485 | 3435 |
Core i7-11700 | 592 | 3788 |
Core i7-10700 | 492 | 3564 |
CINEBENCH R20のベンチマークスコアでも高いシングル性能を誇っています。マルチ性能的にもインテルCPUを凌駕する傾向が出ているかと思います。
RAW現像の処理時間を比較
RAW現像は1コアあたりの性能が結果に大きく左右する処理です。ここではインテルの維持を見せてほしいところ。
CPU | 処理時間 |
Ryzen 7 5800X | 3分46秒 |
Ryzen 5 5600X | 3分55秒 |
Ryzen 9 3900X | 4分52秒 |
Ryzen 7 3700X | 4分58秒 |
Ryzen 5 3600 | 5分39秒 |
Core i9-11900K | 3分56秒 |
Core i7-11700 | 4分16秒 |
Core i7-10700K | 4分30秒 |
RAW現像はどちらかというとシングル性能の高さが結果に反映しやすい作業です。Ryzen 3000番台まではソツなくこなす印象でしたが、5000番台になって処理時間が短くなっていることにお気づきでしょうか?
Ryzen 5 5600XですらCore i7-11900Kに匹敵するほどの処理時間ですので、RAW現像目的でAMDを選択するのも全然アリということになります。いやむしろ積極的にRyzen CPUを選ぶべきと言っても良いでしょう。
動画編集の時間を計測
RAW現像とはちがって、マルチコアの性能が結果に左右する動画編集をチェックします。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の4K映像をレンダリングする時間を計測しました。
参考までに過去のテスト結果をご紹介します。
CPU | 処理時間 |
Ryzen 7 5800X×RX6700XT | 3分02秒 |
Ryzen 5 5600X×RX6700XT | 4分04秒 |
Ryzen 9 3900X×RTX2070S | 2分56秒 |
Ryzen 7 3700X×RTX3060 | 3分26秒 |
Core i9-11900K×RTX3070Ti | 3分24秒 |
Core i7-11700×RTX3060 | 4分40秒 |
Core i7-10700K×RTX2070S | 3分34秒 |
動画編集においてはRyzenの強さは変わらずです。3000番台でも十分に強いのですが5000番台でさらに磨きがかかってしまいました。インテルからしたら手が付けられない状態と言っても過言ではない・・
すごい!すごいぞRyzen!!!
Ryzen搭載のおすすめPC
ドスパラ GALLERIA XA5R-67XT
今回のテストに使ったドスパラのゲーミングパソコンです。Ryzen 5 5600X×Radeon RX 6700XTの組み合わせで高解像データ処理にも対応ができます。写真や動画編集、ゲームなど広い用途で楽しめるモデルになっています。静音性にも優れておりコスパは抜群です!
フロンティア GAシリーズ(台数限定モデル)
CPU | Ryzen 7 5800X |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce RTX 3060Ti |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
フロンティアの台数限定セール対象のGAシリーズです。Ryzen 7 5800X×RTX3060Tiなら高解像データ編集にも対応できます。価格はマウスコンピューターやドスパラよりもお安いですので競争力はやや高めです。ただ、売り切れても補充が入ることもあるため定期的にチェックすることをおすすめします!
フロンティア GAシリーズ(台数限定モデル)
CPU | Ryzen 5 5600X |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce GTX 1660Ti |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
イラストや写真などの静止画中心のクリエイターや、フルHDゲーミングが楽しめれば良いという人には高性能なグラボは不必要です。GTX1660Tiにすることで税込15万円を切ることもでき、さらにコスパがよくなります。ゆくゆく高性能なパーツに載せ替えても良いですし、初心者、ライトユーザーがここから始めるのもおすすめです。
G-Tune EP-A
今回のテストでは良好な結果を示したRyzen 7 5800Xが採用されています。グラボの性能も高くゲームや動画編集をしっかり楽しむことができます。またRAW現像や動画編集も没頭できるパフォーマンスで、ストレスなく作業ができるのが特徴です。
ドスパラ GALLERIA XA7R-R36
新筐体を採用したドスパラのデスクトップです。旧世代とは言えRyzen 7 3700Xの人気は根強いですし、性能面でも現役で戦えます。その証拠にドスパラではこのモデルが長く売れ筋ランキングに入っていました。税込みで18万円台ですので、なんとか20万円以下に抑えたい人にもおすすめですね。
mouse AG400X2N-M2S5
CPU | AMD Ryzen 7 3700X |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce GTX 1660Ti (6GB) |
ストレージ | 512GB M.2 SSD |
Intel製CPUの上位クラスCore i9-9900Kに匹敵するとまで言われている、Ryzen 7 3700Xを搭載。マルチコアで効率的にデータを処理します。グラフィックにGTX1660Tiを採用しているので、フルHDクラスの画質なら難なく扱えます。これで税別12万円台は破格でしょう。
パソコン工房 LEVEL-R0X6-R93X-VAX-L
CPU | Ryzen 9 3900X |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce RTX3080 |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
Ryzen 9 3900X×RTX3080の組み合わせで、マルチコア性能と描画性能の高さがウリのパソコンです。価格も税込で25万円台なのに、他のPCでよりもグレードが上なRTX3080が選べるのがポイントです。実は賢い買い方なのかもしれません…
まとめ
・Ryzenは高性能なCPUで選ぶ価値がある!
・最新の5000番台は万能な仕上がりです!
・ベンチ結果でも実作業でもAMDが有利!
いかがでしたか?Ryzenの魅力が少しでも伝わったでしょうか?
高性能な割に「え?これでいいの?」と思うくらい安いモデルもあるので、穴場のパソコンとして覚えておいても損はないはずです。
当ブログは予算や目的、パーツなどからおすすめのパソコンが選べるような作りになっております。ぜひトップページからお気に入りのパソコンを探してみてくださいね。
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